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都内の友人に自慢できる田舎、寒川地区「まもなく、間々田、間々田 お出口は左側です。」
夜遅くの電車、間々田駅の改札を出て、車を走らせること十数分の所に、私の住む寒川地区があります。
この微妙にかかる時間が、通学の際には命とりになるのですが、今回はその話は割愛します。
寒川地区を一言で表すなら、「田舎」です。新幹線が停車する街とは思えないくらい豊かな田園地帯が広がっていて、夏の夜にはカエルが大合唱しています。よく晴れて空気が澄んだ日、特に冬の夜には、とてもきれいな星空を見ることができます。それだけではありません。地区を流れる巴波川の土手は、犬の散歩やウォーキングをしている人が多くいます。私も時間があるときは、よく土手を散歩したりサイクリングしたりしています。
都内の大学に通うようになって、「都会で生まれて都会で育った子」と多く出会いました。
自分の出身地についての話をした際、そんな場所があるのか?と驚かれたとともに、一度は行ってみたいとも言われます。(お世辞でも言ってもらえて嬉しい。)
その時、「田舎」というのは、マイナスな言葉ではなく、自慢できて他に誇れる寒川地区の大きな魅力なのではないかと感じるようになりました。田舎であるがゆえに、路線バスが走っていなかったり、地区にコンビニが一軒しかなかったりなど、「これあったらいいなあ」を挙げ出すと切りがありません。
都内にいる時間が増えて、利便性の高さを痛感する毎日ですが、冒頭のアナウンスを聞くとなぜかほっとして、なぜか心が落ち着く、そんな毎日を送っています。
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