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豊田地区-取材後記「太々神楽」取材に何度も訪れた今回の取材!
打ち合わせからはじまり、計4回の取材を経て完成した記事で、思い出はたくさん。
今回は後記として、(素直に2022年の時点で)感想を記します!
取材の前は、神楽ってどんなもの?と調べてもピンと来ず、なかなか未来の想像が出来ませんでした。悶々と進まない時もありましたが、今の課題は何だろう?課題を達成するにはどうしたらいいのかな?と考えていくと、「こうだといいな!」という未来がだんだん見えてきて、いつの間にかノリノリで書いている自分がいました(笑)。
それでもデスク(下村先生)のチェックを受けると、「こうなるためにはもっと具体性が必要」だったり、「“過去”と“今”、“未来”のどこについて話しているのか、分かりにくい」などの指摘がたくさん来て、苦戦しました。
しかし、実際に神楽についてのお話を聞き、神楽やお囃子をする姿を見て、「本当に未来でこうなっていたら・・・!」「神楽が続いていてほしい!」と願い、最後まで書くことが出来ました。楽しく読んで頂けていたら光栄です!!
*本編「05 太々神楽、世界に舞う」の記事は>こちら
すっかり諫鼓鶏(かんこどり)と神楽師の虜に…
10月15日、最初の取材で神楽師の方たちにお話を聞きに行った日は、とちぎ秋まつりで披露するお囃子の練習日で、お話した後に練習も見させてもらいました。太鼓や笛などが奏でる力強い音色に、間近で聴いた取材班は圧倒されました!
そして11月13日、とちぎ秋まつり当日は実際に会場に行って、生で目撃! 大きな太鼓の上の立派な諫鼓鶏(かんこどり)が目立つ山車に乗ってお囃子をする姿はとてもかっこよく、屋台そっちのけで追いかけてしまいました。すると、山車に乗っていた神楽師の方が私たちに気づいて、にっこりうなずいてくれた!(動画を見てください) その様子にメロメロになってしまった私たち。動画を撮っていたため声を出すことを控えていましたが、動画を撮らずに見ていたら黄色い声を上げていたところでした(笑)。
屋台にも目を向けてみると…え!山車キーホルダーのガチャガチャ!?
すっかり虜になってしまった私たちは、推しの諫鼓鶏を引き当てるべく、いざ挑戦…!
それぞれ1人1回、回すも惨敗。しかし、引いたキーホルダーと同じ山車を探して「あ、私のはあれだ!」と見つけて楽しむことができました。今でもそのキーホルダーはショルダーにぶら下げています♪
ロマンチックな取材日
10月15日には、取材のために思川駅から篠塚稲荷神社まで歩くことに。街灯があまりなく真っ暗で、車も全然通らない田んぼ道だったので、みんなで怖い怖いと怯えて向かうこと20分。しばらくすると、篠塚稲荷神社の明かりが見えてきました。よく見てみると、灯籠全部に明かりが灯ってる!? 怖いと思っていたのが嘘のように、一気にテンションが上がりウキウキしながら神社に向かいました。夜空の下で灯篭の明かりがいくつも灯っている様子は、どこか神秘的で何かのアニメやドラマなどの違う世界線にいるようでした。
取材時は、神楽師の方々11人にお話を聞きました。大人数に対しての取材は初めてだったので圧倒された部分がありましたが、みなさん真剣に話をしてくれて、基本“陽気”なおじさんたちなので冗談を交えて話してくれたりと、どこか面白かったです。中には、神楽界のジャニーズと呼ばれている神楽師の方もいました(笑)。
寒すぎた太々神楽。温かい神楽師さん達
11月23日、いよいよ本番の神楽を観に行った日は、あいにくの雨。神楽の様子を撮るためにカメラを構えていましたが、持つ手が冷気にさらされ痛くなるほど寒かった…。横でずっと演奏をしている神楽師の方も、演奏の合間に寒そうに手を擦り合わせている様子がありました。ですが、再開して演奏を始めると、まるで寒さを忘れたみたい! 寒い中手を動かして、軽快だったり神秘的だったりする音楽を奏でる様子は、みなさんのプロ意識を感じました。舞っている神楽師の方も寒さを感じさせない動き…すごすぎる。
最初は、祭主がゆっくり歩く様子や祈祷を行う場面があり、静かでどこか神秘的な印象でしたが、ひょっとこやキツネが出てくると一気に場が明るい雰囲気に。ジャンプしたり動き回ったりと、見ていて面白かったです。極め付きは、観客との触れ合いの場があること。握手を求められたり、餅を配ったり…と観客を楽しませてくれて、寒い中でしたが笑いで少し暖まった気がしました。最後の方は雨と寒さの中でお客が減って、とうとう私達しかいなくなったため、餅の独占状態(笑)。数えてみたら、7個ももらっていました。早速その日の夜に焼いた餅は美味しかったな~。
神楽が終わった後には、神楽師の方に「よくこんな雨の中、最後まで観てたねぇ」と言われちゃいました…(笑)。さらにはお弁当と御朱印までもらってしまいました。優しすぎる。篠塚稲荷神社の御朱印(秋季例大祭限定)はキツネと飾り馬のデザインで可愛かったです。
帰りは、歩いて帰っていましたが、冷え切った身体がもう限界に達していたところ1台の車が!?車で通りがかった神楽師の方が見つけてくれて、送ってくれたのです。優しさに惚れてしまいました。
次回のレポートは、小山地区!立堀タタミ内装へ伺いタタミ産業が盛んとなった 2050 年か らお届けします!
〔白鴎大学地域メディア実践ゼミ / 牧野甘那・川野辺茜・三浦藍香〕