コスモスに囲まれた豊かな田園風景より

市民コラム｜おやまの小さな自慢ダイアリー

柏﨑清美

私の住む豊田地区は、小山市の北西部に位置し、文字通り豊かな田園地帯が広がる農村部とJR思川駅周辺の昔ながらの商店が並ぶ住宅街。自然豊かな地域だ。

数年前、小山市内の都市部の方から、夫の実家のあるこの豊田地区に移り住み、3人の子育てを通して「豊かな人と人との繋がり」を感じてきた。

小学生の登下校をあたたかく見守ってくれる近所のおじいちゃん、おばあちゃん。いちご農家のハウスから「おかえり！」と、地域の小学生を元気な声で迎えてくれる。

コロナ禍で実施が難しくなっているけれど、夏休みには毎年恒例の三世代交流ラジオ体操を行ってきた。早朝から、親世代、子世代、孫世代、みんなが集まって元気にラジオ体操。

夏と秋には、地域のみんなで生き物調査を行い、用水路や田んぼの生物を観察している。小学生が祖父母と虫取り網を持って活動する姿が、微笑ましい。

観察した生物を、小学生達が思い思いに絵や文章にまとめた生き物調査マップは毎年素晴らしい出来栄えだ。このマップを豊田地区の沢山の人に見て欲しくて、小学校の学校祭に展示することを提案。地域の方の協力で、沢山のマップが集まり、学校祭を盛り上げてくれた。

豊かな自然と豊かな人との関わりを通して、子供達を地域で育てていく。少子高齢化が進むなかで、三世代がそれぞれの生活スタイルを確立しながら、人との繋がりを大切にしている地域だ。