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なぜ、まちづくりにビジョンが要るの?品川から小山に引っ越してきて5年が経ちました。
夫が小山勤務のうちは、私も小山から通いやすい大宮に配属してもらっていたのですが、とうとうこの春、夫も私も東京に転勤になりました。
同じ転勤族の同僚を見ていても、普通だったら、東京に戻ると思います。
なぜ東京に引越さずに小山市に残ったのか。
悩んだ末に決めたことですが、一言で言うと、
「小山のまちなかにもっと関わっていきたいから。」
そう思った経緯を2回のコラムで書いていきます。
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「2年間で2万人」
全米で一番住みたい街と言われるポートランドの2030ビジョンの策定に関わった市民の数です。
そんな動きを小山でも!ということで、2年前、浅野市長の号令のもと、
小山のまちなか代表選手たちの検討委員会と市役所とが動きはじめました。
2年前(=2021年)、小山駅周辺地区まちづくりプラン策定協議会・検討委員会設立されます。検討委員会のメンバーは、まちなかの土地オーナーやお店オーナー、イベント等を開催しているプレーヤーたちで、“若手・現役世代“の人たちで構成されていました。
ここ数年、全国各地で、まちなかのビジョンづくりの取組みが行われています。
ビジョンとは、視覚で未来を共有するもの。
なぜそんな動きが各地で起きているかというと、
「視覚での共有」は、大きな推進力になるからです。
私がバイブルのように大切にしている本『進化思考』(太刀川英輔・著)にもこんな一文があります。
「可視化には創造を加速させる力がある」
生物は進化の過程で「眼」を持つ、つまり視覚を得たことによりにより、カンブリア大爆発につながったとも言われています。
夢や目標から逆算して現実を考えることをバックキャストと言いますよね。
バックキャストの何が素晴らしいかって、
その景色を想像するだけで、そこへ至る階段を私たちが意識するようになるんです。
だから、まちづくりにもビジョンがあった方がいい。
行政だけの計画でなく、まちの人たちが何を望んでいるのか、声を集め、それをイメージ・視覚で表していく。
そしてここから共感の輪を広げていって、大きな動きを作り出してく。
そんなことを願って、全国各地が動いていおり、
小山市でも浅野市長の号令のもと、ビジョンづくりがはじまったのでした。
詳しくは、こちらへ >小山市ホームページ「小山駅周辺地区まちづくりプラン策定プロジェクト」
小山ではまちなかのビジョンだけでなくて、市域全体のビジョン「田園環境都市おやまビジョン」をつくる取組みも始まりましたね。
まちなかも大事だし、田園部も大事で、お互いに持ちつ持たれつの関係があると思っています。
>次のコラム(8月掲載予定)に続きます。
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後編「小山に残ることを決めた春」>こちら:公開まで少しお待ちください。