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まちへの視点〜生活者と専門家として。今佐和子さんを紹介します市民コラム「おやまの小さな自慢ダイアリー」、3期目として9月まで寄稿していただく書き手の方々のお一人、小山駅西口エリアにお住まいで東京都内の職場(国土交通省)へ新幹線で通勤されている今佐和子さんを紹介します。
今さんは民間企業に勤めた後、まちづくりの仕事がしたいとの希望で国土交通省に入省。夫、浅見知秀さんが小山市へ転勤となったことを機に、5年前に東京都内から小山市に家族で移り住みました。
小山市では、地域活動としてのまちづくりにも積極的に参加。市民コラム1期で寄稿していただいた藤本尚彦さんが大いに刺激を受けていた(>藤本さんのコラムへ)という「おやま妄想会議」を、(一社)カゼトツチともに立ち上げたり、「御殿広場から小山を勝手にエリアマネジメント!」をコンセプトに、Facebookページ「小山&御殿広場情報発信サイト」を主宰されるなど、この数年の「小山駅西口エリアが面白い!」と言う盛り上がりに一役も二役もかってらっしゃいます。
今年(令和5年)4月からは浅見さんは小山市勤務の任期を終えて2人とも東京勤務に。お子さんはまだ就学前ですし、そのタイミングで小山市での暮らしにもいったんピリオドを打ち、また都内に引っ越すという選択肢もあったと思いますが・・・。「このまま小山市に残ることを決めたんです」とのこと。その決断に至る思いなどをコラムで綴っていただけたらと考え、寄稿をお願いしました。
寄稿をお願いしたいと考えた、もう1つの理由があります。
5月に、2年をかけて市民の方々が中心となって検討されてきた駅周辺地区のまちづくりプラン「PLAN OYAMA」が発表されました。今さんも、この取り組みに駅周辺地区の生活者として、また専門家としてもアドバイザーをされています。>小山市ホームページ「PLAN OYAMA」へ
そして、4地区の風土性調査を終えて見えてきたことの1つに、こんなことがあります。「小山駅周辺のこれからのあり方」に関心を持っていらっしゃるのは、小山地区に住む人だけではなく、都市部と田園部との関わりにおいても、やはり「駅周辺のあり方」は、カギになってくるということです。
風土性調査アンケートの自由記述では、田園部にお住まいの方からの「小山駅⻄口付近がもっとキレイで元気になってほしい。(豊田地区)」などの声も少なくはありません。また、小山地区の聞き取り調査では、「コウノトリの生井、酒造がある豊田。田園部の魅力を紹介して人を呼び込んでいくには、田園部だけが頑張るのではなく、まず、駅周辺とか、市の中心部に人を呼んで、そこからシャトルバス的なもので田園部へ繫いでいくようにしたらどうか」という提案もいただいています。
また、アンケート調査では、望ましい未来の都市環境について、将来像7項目を例示し、それぞれについて「そう望む・どちらかといえばそう望む・どちらでもない・あまりそう望まない・どう望まない」の5段階でご意見を聞く問いを設定しています。田園部、都市部を問わず、もっとも支持/共感を集めたのが「公共交通、徒歩、自転車の移動環境の整備が進む小山市」でした。
このことについても、駅周辺のまちづくりのあり方が、小山市域全体への指針を示すカギになるかもしれません。
長々と書いてしまいましたが、編集部としては、生活者であり専門家でもある今さんの視点で、「駅周辺のまちづくりプラン」と「市域全体の田園環境都市おやまビジョン」を往来しながらコラムを綴っていただけたら・・・というわがままな願いを持っている次第です。
どうぞよろしくお願いします。皆様も3回の連載を楽しみにお待ちください。(おやまアサッテ広場編集部)