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学生にも大人にも聞いてみたい、暮らしを楽しむ環境づくりってなんだろう
以前書いたコラム「活動を応援し合う関係から、住み続けたいまちが形成される」では、大人の活動を例に、アイディアや活動を面白がろう! という内容を書いた。
そこでは触れなかったが、自分たちが暮らす地域で「こんなことができたらいいなぁ」というアイディアを持っているのは、学生も同じであることを感じている。
小山市で実施されている「おやま高校生まちづくりProject」では、小山市にゆかりのある高校生が、地域課題に対して自分たちができることを考えて活動している。
私も運営で携わっているのだが、各々のやりたいことを紙に書いてもらうと、「音楽フェスを開きたい」「宝探しがしたい」など、様々なアイディアが集まってくる。
1つ1つのアイディアは他の地域で実現されている例もあり、珍しいものではないが、「小山で実現できたら面白そうだ」と、言語化することで自分たちが必要としているものに気づく機会となっている。
僕自身もこうしたアイディアを聞くことで、学生も、大人も「暮らしを楽しみたいし、楽しめるようにしたい」という思いが同じであることに気づいた。
想いが同じだからこそ、「学生の意見を聞いて大人が実現する」という話を聞くこともあるが、無理に混ざり合う必要はないと僕は思う。
やりたいと思った学生が自分たちで創ろうとすること、そこに価値があると思うからだ。
何かを創る経験や、自分たちが関わることによる思い出が生まれるだけではなく、その活動に影響を受けた人たちから新たな活動が生まれることも考えられる。
だからこそ、動き出しを色々な形で応援・支援し、楽しむための機会をどんどん増やしたい。
必要なのは動き出せる環境を整えることだと思う。
では、具体的にどのような環境が整えばいいのだろうか。
これは活動している彼らだけでなく、僕たち大人も考えながら関わるうちに気づいていくのだろう。
その気づきをカタチにできるよう、彼らを見守り、応援し続けたいと思う。
藤本さんのコラム全3回は本記事で最終となります。ありがとうございました。
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