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2023/6/17開催:田園環境都市おやまのまちづくり初年度成果報告会〜「後編・参加の方々からのご意見紹介」この記事は、報告会の記録映像とプログラムを紹介した記事(前編)の続きです。>前編はこちらへ
後編では、当日の写真とともに、アンケートにご協力いただいた方(用紙での回答とGフォームでの回答併せて39名)のコメントなどをご紹介します。
参加者アンケートより:満足度など
Q1 お住まいの地域
小山市内:84.6%(33名:小山地区、大谷地区、間々田地区、豊田地区など)
栃木県内:12.8%(5名:栃木市、上三川町)
栃木県外:1名
Q2 年代
20代:5.1%(2名) 30代:23.1%(9名)
40代:23.1%(9名) 50代:20.5%(8名)
60代:15.4%(6名) 70代以上:12.8%(5名)
Q3 参加の満足度
とても良かった:69.2%(27名)
まあまあ良かった:20.5%(8名)
どちらでもない:5.1%(2名)
あまり満足しなかった:2.6%(1名)
全然満足しなかった:2.6%(1名)
参加して満足した理由
◎都市部と田園部の関係を考えるよいきっかけになった。もっと多くの市民にも関心を持ってもらいたい ◎このプロジェクトに関わった人たちがたくさんいることが分かり未来に期待ができました ◎「マチミル」YouTubeをみていてとても自治活動に興味があったところだったので ◎コメンテーターが良かったです。勉強になりました ◎「田園環境都市」とはそもそも何なのかを知りたくて参加しましたが、その解釈以上に沢山の人や考え方によって推進されていることが分かり、大変勉強になりました。小山に住む一市民として、何らかの貢献が出来れば良いなと思います ◎人・個々の話し方が同じ問題についても考え方があることを知ることができた ◎田園環境都市ビジョンと総合計画と関係性を理解することができた。また、各地の風土をていねいに掘り下げて調査し、市の施策に反映させていく新しいスタイルの計画のつくり方を知ることができた ◎4地区の報告レポート多様な視点でまとめられており、まさに「たて糸」の要素がしっかりと蓄積されています。これからどう「よこ糸」を組み込んで行くか、大変だと思いますが、様々な対応により編み上げていくことを一市民として期待しています ◎下村先生、毛塚先生の話を聞けたこと ◎今後の小山市の方向性を知りたい気持ちで参加したが、様々な議論や取り組みを知ることができて大変刺激となった ◎健康づくりを担当する課におりますが、本日きいた住民の方の小山市に対する意見やバックキャスティングの考え方を今自分が担当している事業に反映し小山市の健康づくりへ、ひいてはまちづくりへつなげていきたい ◎全体像が見えてきた。理解の一助となった興味深い報告会であった ◎4地区の調査結果の概要が知れてよかった。「おやまアサッテ広場」が初めて知れてよかった。自宅でじっくり見たいと思います ◎今後のビジョンがよく分かった。あらゆるビジョンやプランが乱立している印象があったが、一市民としての参画する余白を感じたため、ビジョン実現に向け積極的に貢献したいと感じた ◎下村先生のビジョンについての考えのほか、今後のビジョン作りに多くの市民に参加してもらって作成するという想いを感じられたから ◎4地区の調査結果をもとに比較できているところがいいと思いました ◎小山市への移住を検討するうえで、今回報告対象であった4地区の風土性調査による結果から、各地区の特徴、意識や価値観の違いなどが分かり、とても参考になりました。それらを踏まえて作られる「小山ビジョン」もとても楽しみです。また、下村先生のバックキャスティングのお話も、大変勉強になりました。仕事だけでなく人生設計においても活用できる手法だと思いました。非常に有意義な報告会をありがとうございました ◎大学のゼミナール活動で学習したことが実際に行われている方法を知ることができたから(活用方法など) ◎多くの意見が聞けて良かった ◎下村先生の「バックキャスティング」の具体的手法を知ることができたから ◎様々な考え方がわかって面白かった ◎市がどのようなことをしているのか理解できた。
満足できなかった理由
◎特別大きな異論もなく、かといって強い共感もなく、深い学びもなかった気がする。そろそろ、で?どうするの?の段階に入るのかなあと思って参加したので、満足感は得られないと感じました ◎深ぼりした成果と方向性が示されていない ◎かなり環境面でのバイアスがかかった内容であったと思う。アンケートなども市民の何割が反映されているか。平日仕事している人が全く参加できていないのではないかと感じました。「自然は大切」という観点ばかりでとても持続できない話かと思う。まち場の人が好きな時にちろっと田植えを手伝うだけで農業が維持できるとは思えない。
Q4 今後、開催されるワークショップなどへの参加の意思
とても参加したい:44.7%(17名)
どちらかといえば参加したい:31.6%(12名)
現時点ではわからない:21.1%(8名)
どちらかといえば参加したくない:2.6%(1名)
参加したくない:0%(0名)
無回答:1名
参加者アンケートより:ご意見やご感想
自由記述欄にいただいたコメントを紹介します。
◎下村先生の「バックキャスティング」の話がとても興味深く楽しく聞けました。ぜひ、またくわしく話を聞いてみたいです。後半のワークショップの話も興味深く聞けました。自分も参加してみたいと思いました。
◎後半に「アツい」意見を聞くことができて良かった。奈良の事例もそうだが、「描く」段階ならば、「海土町」も参考にしてほしいと感じた。誰もが、「これは自分の街のビジョンだ!」「この小山でしか描けないものだ」と思えるビジョンになってほしいと感じたし、そのためのキーワードとして自分は「コウノトリ」が挙げられると思う。(ワークショップなどでも「キーワード」(30年後を見たときに)なると思うことなど質問してみてほしい。
バックキャスティングは「こうあってほしい」から逆算するのも楽しいが、「こうなってほしくない」という所から逆算する方が、より盛り上がるということを本で読んだことがあるのでそちら側からも考えてみてほしい。「点」と「点」は「つなぐ」だけではなく、「好くつなぐ」「好循環」になるようなつなげ方をしてほしい。
◎バックキャスティングについて(情報提供バックキャスティング成功事例):私の個人的なバックキャスティング成功事例について、コウノトリの現在がトップだなと思いました。10年位まえに「小山にコウノトリを!」という当時の市の取組について、「はぁ!?」と思ったのに、実現している。やるって大切なんだな。やるためにやるって大切だなと思いました。
【意見①】田園環境都市について、この景色をあまりにも当たり前だと思っているので、田園環境が変わってしまった姿を想像する機会があったらなと思います。小山市の田園部分をすべて雑木林にした画像(CDなどで作ったもので)を見れたら、守りたい気持ち、失いたくない気持ちに訴えかけられるのではないか?と思います。田園がなくなった上空写真や、田園がなくなった星空とか、富士山が見えなくなってしまう景色等々・・・現状は今まだ美しいこの景色ばかりあちこちで見せてくれていますが、こうも当たり前になってしまうと、なくなるはずがないと思ってしまいます。
【意見②】将来について大人が考えたくなる気持ちはよくわかります。しかし、不安ばかりが絞り出している気がして、しんどく思うことが多く感じます。「このままではこんな風になってしまいます(状況悪化のたとえ)だから、○○をしないようにしましょう。○○に気をつけましょう」の情報発信方法に心が沈むことが多くあります。「○○をすれば、大丈夫ですよ!」「○○が△△の役に立ってますよ!」という発信にあふれてくれたらいいなあ・・・と思います。誰もまだ明日を経験していないのに、あたかも明日を知っているかのような空気感に居心地の悪さを感じます。教育や生涯教育に活用していただきたいと思います。
【意見③】:もし、30年前に市の取り組みや、議会議事録があればそれを元に今を検証し、未来を考える機会があればいいなと思います。
◎印象に残ったこと〜「”ちょうどいい”は衰えていくしかない」(by下村先生)、「2極化どころか多極化を目指す」、「ちょうどいいからの脱却」、「イベントだけじゃなくて地域メディアも大切なしかけ」など!
◎地域課題の顕在化をすることで、歴史を学んだり交流を持てたりして、地域に愛着がわくと思いました。今後は、このビジョンをいかに広めていけるかが成功のカギになると思います。
◎年代を問わず、沢山の方を巻き込んで今後もこのような取り組みがつづいて行くことを願っています。今、ポテンシャルが高い人が多い人たちがいる小山の未来にワクワクします。ありがとうございました。
◎自分の住む田園部の現状や問題点などを都市部にお住まいの方や、行政に知ってほしいし、同じような田園部にお住まいの方と情報共有したいと思った。今年4年ぶりに地元の盆踊り大会を地元有志で再開することになり、地域、学校、PTAが協力して準備しているところです。商工会、おはやし会、地元の団体が久しぶりに交流しながら、活動でき、地域の活性化につながれば良いと期待しています。
◎今後も継続して討議していきたい。小山市の未来をになう市民同士の交流が未来の姿をつくると思います。
◎「バックキャスティング」というのはきいたことがありましたが、よくわからなかったが下村健一先生の説明で分かったような気がしましたが、もう一度先生の話が聞きたいと思いました。
◎発表の中で農業がどの地域でも大切であるとあります。小山支部調査で「大切にしたい、守っていきたい・・・」の中で農業についての項目は出てこない。田園都市の名称から答(農業)ありきの様に感じる。小山支部会長意見として無理に結びつける必要はないとの話もある。もう少しまとめ方を考えてほしい。Back castingもいいが、できることから取り組むことも大切では?時間は30年も待ってくれない。Back castingであるべき姿を早く決め、できることから期限を決めPDCAを廻してほしい。
◎各地域の風土性調査を行い、それらをとりまとめて、目指す未来を描いていくのは、手間と時間がかかることだと思います。時間切れで、中途半端なものになってしまってはもったいない取り組みなので、じっくり腰を据えて、住民、行政ともに納得できるビジョンを描いてほしいと思いました。
◎各講師のプレゼン能力の高さを感じました。特に「バックキャスティングで描く未来」は今までにない衝撃を受けました。市政100年を迎える2054年の小山市の姿を「バックキャスティング」でどうとらえていくか、今後楽しみにしています。「田園環境都市おやまビジョン」を策定する上で、田園と都市の物理的にも境界となっている「思川」にどう橋を架けていくか、つなげていくかが重要だと思います。今後も機会があれば今日のようなイベントに参加させてもらいたいと思います。
WSの報告の市民の皆さんの意見も自由でよかったです。おそらくビジョンにも盛り込む核になっていくものと思います。
◎意見交換の中で利便性の話が出ていましたが、最近お会いした方からこのような意見がありました。市民フォーラムや市で行っている教室(出前講義)などになかなか自分でいくことがむずかしいということでした。そういった市のイベントを行うのもよいがアクセスのことをきちんと考えてほしいというものでした。高齢者の方にはデマンドバスやタクシー券などありますが、もっと使いやすいものを求めている方が多いようです。
その地域に長く住んでいる高齢者の方は、まちづくりにとっても大切な存在であると思います。交通は人と人をつなげるためにとても大切なものだと思います。小山市を盛り上げていくために、交通(利便性)について、考えていただければと思います。
◎毛塚さんの提案されたフラッグシッププロジェクトの重要性。今後どのような事業を行ってくのか、官民学連携で考えていいと思いました。下村さんのバックキャスティングの事例がとてもわかりやすく参考になりました。「描く→遡る→始める」を想像力を働かせながら行いたいです。
◎市民向けや企業向けにSDGsに関するワークショップを行うファシリテーターとしての認証資格を複数取得しております。下村教授と佐藤さんのお話にあったバックキャスティングも、私自身も大切にしている価値観なので、大変共感しました。
◎浅野市長の田園環境都市おやまビジョン策定事業についての中で、地域と調査内容をマトリクスにしていたのを、結城紬の小山市として「経糸と緯糸」と表現されていたのはステキでした。嬉しかったです。
風土性調査については、調査が進むに連れて内容もブラッシュアップされているような気がしました。全地区の調査が終わったら終わりではなく、次のクールもやってほしいと思います(文献調査はいらないと思いますが、聞き取り調査など)。そして、今回のアンケート調査はどういう形でやったのでしょうか?生井・豊田地区は、回覧板だったか無作為抽出だったかと聞いた気がしますが…全人口に対するアンケート実施の数が気になります。年代・地域で偏りがないのかなど回答の母集合は重要だと思います。 大関支部長のお話は、興味深い内容だったと思います。学校でも、(小3くらい?)教科書に載っている内容だけを教えるのではなく、地元の話も伝えてほしいと思いました。ちなみに、城南小学区は、実際に戦争に行かれて銃弾が体の中に残っている古川さんや小3の国語の教科書に載っている大島栄太郎さんがいらっしゃるので、小学校でも授業をされています。
下村先生のバックキャスティングは、(なかなか難しいですが)会社でも家庭でも重要な手法だと思います。自分の生活の中でも、改めて考え直してみたいと思います。
全体的に、素晴らしい取り組みで、他の自治体と比べても特異なものだと思いますが、このことを知っているのは、ごく一部の人たちだけだと思います。例えば、参加者もいつも一緒の顔ぶれですし、おやまアサッテ広場の存在を知っている人たちがどのくらいいるのか… 実際に小山市に住んで生活している人の大半のホンネが聞き出せているのかと言うのがいつも疑問に残ります。それと同時に、海老沼さん(下生井)のおっしゃった興味のない人にどう興味をもたせるか…私も同感です。市民の意見を聞いて改善しようとしている首長がいるにも関わらず、興味のない人たちが大半を占めている現状。佐藤さんのコメント通り、本当に興味も関心もない人を相手にするのは無駄だと思いますが、例えば、小中学生に教科書に載ってない授業をし、それを家で話すことも少しは効果があるのかなと思います。(学校での話を家でする子は半分以下だと思いますが)また、おやまアサッテ広場は、自ら見に行かなければなりませんが、公式SNSなどをうまく利用するなど…
また、先日、子どもと一緒に田んぼ(市外)に行きました。田園地区の小学生は当たり前なのかもしれませんが、城南辺りでは経験できないです。学校の畑もないので、朝顔の鉢で下学年が夏野菜を作る程度です。 その田んぼで、地元の人の優しさに触れました。物も技術もある程度飽和している現代で必要なのは心の豊かさなのかなと感じました。(都市(発展)≠便利)
最後に、せめて現在の取り組みを市民に知ってもらいたいと思います。そのための手法を検討していただきたいです。自治体と市民が一緒に試行錯誤しながらまちづくりをしていける小山市になるといいと思います。
◎年に数回ワークショップを行ってほしい。又、個々の将来像も発表されることを望みます。小山の歴史について勉強会を開いてほしい。
●アサッテ広場編集部よりお返事:小山の歴史について、当ウェブマガジン 内のコーナー「おやまの本棚」で、市民の方が出版された『小山の歴史』と、小山の歴史のガイドツアーの情報を紹介しています。良かったら、こちらもお読みください。>「おやまの本棚05」へ
◎バックキャスティングについてについて:お話を聞いて「これは仕事でも普段から使っている考え方だ」と思いました。今日のような説明を伺うことで、ご理解いただける人は少なくないのでは、と思いました。
情報共有について:今回頂いた資料の4P 目に、HPのQRコードがのっていました。「今回の報告や告知はこのページから行います」という情報の載せ方はとてもわかりやすくていいなと思いました。
「おやま市民ビジョン会議」について:興味があるためぜひ参加したいと考えておりますが、数年前から行われている「小山市民フォーラム」との違いは何なのでしょうか?市民フォーラムによく参加していますが、引き続きお力になれればと考える場合、ビジョン会議にシフトして行く感じなのでしょうか?
●アサッテ広場編集部よりお返事:「市民フォーラム」は、市長を初め、小山市職員が、市民の方々のご意見をお聞かせいただく会、「おやま市民ビジョン会議」は、市の職員や市民の方々も一緒に意見交換を行ったり、ビジョンの内容を考えたりしていくためのワークショップや勉強会のシリーズであると、お考えいただければと思います。
今年度の市民フォーラムも、30年後のビジョンづくりに向けて、さまざまなテーマで開催します。ご都合合いましたら、ぜひ、ご参加ください。
>市民フォーラム 8月9月の予定。
おやま市民ビジョン会議は、企画や時期が決まり次第、お知らせしていきます。現在は、まずは、関わってくださる市民の方を募集中です。(7月7日まで)
>募集のお知らせ
いただいたご意見などの紹介は、以上になります。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今後の予定などは小山市田園環境都市推進課のページ(>こちらへ)や小山市公式Twitter(>こちらへ)などを通してご案内していきます。
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おやま市民ビジョン会議 開催報告一覧は・・>こちらへ