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おやま市民ビジョン会議 おやま市民ビジョン会議
市と市民でつくる「おやま市民ビジョン会議」シリーズ セミナー&ワークショップ&報告会 開催レポート 市と市民でつくる「おやま市民ビジョン会議」シリーズ セミナー&ワークショップ&報告会 開催レポート

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2026/01/27開催 “えんがお”に学ぶ、ごちゃまぜで支え合う地域が元気になる拠点づくり:田園環境都市おやまビジョンのまちづくりセミナー第1回

令和7年度は、令和6年度(2025年3月)に策定した田園環境都市おやまビジョンの具現化に向けた第一歩の年。1つ前の記事で報告した「地区別ビジョン報告会 未来を語り合う会」の開催とともに、まちづくりセミナーもスタートしました。この記事では、1月27日に開催したセミナー第1回についてアーカイブ映像の共有と共に報告します。

1|開催趣旨と講師紹介
ビジョン策定のために行った意識調査(風土性調査のグループインタビューとアンケート調査)では、市街化が進む地区でもまだまだ自然が残る地区でも、高齢者世帯の暮らしの不安や、子育て世代の放課後の子どもの居場所の問題、住民間の互助活動が希薄になってきたことへの不安が語られ、調査結果を基に行なった意見交換会やワークショップを通して練り上げた「ビジョン」においては、どの地区でも、「世代間の繋がり」や「自治会間の連携」を育むことなど、「多世代が集える交流拠点の創出」を描いています。
その実現に向けて、多世代で、健常者もそうでない人も、支え合う拠点づくりを実践している大田原市の一般社団法人えんがおの代表理事、濱野将行さんを講師に迎えてお話を伺うことになりました。

講師:濱野将行さんの紹介
一般社団法人えんがお代表理事。作業療法士。
2017年5月に、高齢者の孤立を防ぐ拠点として“えんがお”を設立し、以降、地域の空き家を活用して、障害者向けグループホーム、地域食堂、小学生の放課後の居場所など、徒歩圏内に9軒の地域の交流拠点を開設。オンライン上での「全国居場所づくりネットワーク」の設立や、令和7年度は内閣府の孤独・孤立担い手育成支援事業により、各地で孤独・孤立対策に特化した伴走支援を行なっています。著作に『ごちゃまぜで社会は変えられる 地域づくりとビジネスの話』(クリエイツかもがわ:2021)があります。
◎えんがおホームページ https://www.engawa-smile.org

2|プログラム
⒈ 挨拶:初澤 正実 小山市副市長
⒉ 挨拶:阿久津 治  田園環境都市おやまビジョン推進会議 座長 
⒊ 開催趣旨と講師紹介
⒋ 講演:濱野 将行さん 一般社団法人えんがお代表理事(50分)
⒌ 意見交換:グループで語り合う(30分)
 ①感想  ②もう少し詳しく聞きたいこと ③これから自分や地域でどんなことができるか、やってみたいことなど
⒍ シェアとコメント:濱野さんとの対話(25分)
いくつかのグループから、代表の方にどんなことを話したかを発表していただき、濱野さんからコメントをいただきました。
⒎ コメント: 飯野 佳昭 田園環境都市おやまビジョン推進会議 副座長 

3|映像アーカイブ
50分の濱野さんの講演は、時間を忘れてしまうほど、ぐいぐいと内容に引き込まれ、そして、生身の人間同士の関わり合いの、その体温や息づかいも感じられるような内容でした。一人暮らしの高齢者、学校に行かないという選択をした男の子、辛い体験が続き居場所を無くしていた女の子などが、えんがおの取組みの中で、どんな変化を見せてくれたのか、他の利用者さんたちにもどんな変化をもたらしたのか・・・。えんがおの活動は、綿密な計画を立てて事業化してきたというより、目の前の生身の人と向き合い、目の前の課題をなんとかしようと動き続けた積み重ねだと、濱野さんは語ります。

小山市公式YouTubeのページでの視聴は、こちらへ
https://youtu.be/HYuZnFbXUG4?si=r-ZukX1y3SYxSRZ7

4|グループ記録
講演のあとは、まずはグループで意見交換を行いました。その記録から少しだけ写真で共有します。

5|参加者アンケートより
当日は平日の夕方にも関わらず、35名の方に参加いただき、18名の方がアンケートに回答いただきました。自由記述で書いていただいた感想(最も印象的だったことや新しい学びとなったこと・参加する前と後で、考え⽅に変化が起きたこと)を紹介します。

①新しい気づきや学びとなったこと
・目の前の人を笑顔にすること・ちゃんとしない感じをちゃんと出すこと
・まず「目の前」の課題、「目の前」の人を幸せにすることから始める
・困った時の「つながり」があることが大切(相談できる関係)
・「心の豊かさ」とは、「あなたがいないと困る」(必要とされること)を実感すること
・フラットな関係
・自分も楽しいことが大切
・人と人のつながりが、どれほど人生に重要になってくるか、学ぶことができました。
・お互いに支え合う。ごちゃまぜで世界は変えられる。
・ごちゃまぜで実現するためのスタッフのスタンスや関わりについて
・居場所への関わり
・あまりかっこよくキレイにしなくていいということ、でも、これって難しいですよね。ついカッコつけたくなるような・・・

②感想など
・えんがおさんは存じていましたが、なぜ「ごちゃまぜ」なのか?という部分が知れて、とても興味深いです。
・目の前の人を笑顔にすることにより注力したいと思った。地域をごちゃまぜにしたくなった。
・具体的事例を通してイメージがつきやすく、次につながるお話でした
・実施されている内容はとても興味深く、自分もつくる側になりたいと思いつつ、一歩踏み出せない状況だった。今日の話を聞いて、一歩踏みだすきっかけとなりました。収入についても聞けたこと、きっかけや心もちも知れてよかったです。
・濱野さんのお話を聞いてみたかったので、ありがとうございました。
・つながりを作っていくことがとても大切と、あらためて思いました。一方で、そこで行政が主体的につながりを作らせることは困難であり、どう支えていくか、協力していくかを考えていきたいと思いました。貴重なお話で、大変勉強になりました。
・ビジョン→テーマ化→課題解決→内容→方法→活動→検証。PDCA(評価サイクル)の繰り返しが必要

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次回予告|まちづくりセミナー第2回
3月17日(火)14時から16時 市役所2階大会議室

「ウェールズの“未来世代のためのウェルビーイング法”に学ぶ、おやまビジョン実現の道筋・仮」と題して、京都市からNPO 法人「未来世代のための市⺠委員会」代表理事の河合史惠さんを講師に招いて開催します。詳細は、小山市ホームページをご覧ください。
https://www.city.oyama.tochigi.jp/shisei/oyamavision/event/page010467.html