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『想像力のスイッチを入れよう』著・下村健一(白鴎大特任教授)
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「おやまの本棚」について
未来のビジョン、まちづくり、持続可能性、サスティナブル、SDGs、田園環境と都市環境の調和・・・。さまざまなアプローチで、2050年の小山市の姿を考えていく手がかりに、このウェブマガジンの中に「シェアする本棚」をつくりたいと思います。
大きな視点からの学びにつながる本も、日々の暮らしの手がかりになるものも、自然科学の本も、哲学も、エッセイも。それにもしかしたら、絵本や児童書の中にも、大切なことが描かれているかもしれません。漫画もアリですね!
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今後、小山市立中央公民館からのおすすめの本も、毎月1冊ずづ紹介していただく予定です。
そして、小山市に暮らす方はもちろん、小山市で学んだりお仕事や活動をされている方々からも、おすすめの本を紹介するコラムを募集します。あの本、どうかな、この本いいよね!と、ひらめいた方は、まずは編集部まで、お問合せフォームからご連絡ください。お待ちしています! >>お問合せフォームへ
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おやまの本棚01〜編集部からの1冊
さて、初回は、おやまアサッテ広場編集部から、本ウェブマガジンジンの「20代のレポート|未来発!おやまノート」と連動して1冊を紹介します。こちらの記事もあわせてお読みください。>>白鴎大メディア実践ゼミの紹介(前編)
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おやまの本棚 01
『世の中への扉 想像力のスイッチを入れよう』
下村健一・著(講談社・2017年)
対象:小学校高学年から
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著者の下村健一さんは、小山市にある白鴎大学の経営学部の特任教授として、メディアリテラシーや番組・広告制作演習の授業を担当され、3、4年生が所属するゼミナールでは、本ウェブマガジンの『20代のレポート|未来発!おやまノート』を担う「メディア実践ゼミ」を指導されています。お名前を見て、TBSの『筑紫哲也NEWS23』などのニュース番組でキャスターをされていたことも思い出される方も多いのではないでしょうか。
ご参考>下村健一オフィシャルサイト
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本書は、「20代のレポート|未来発!おやまノート 01」でも紹介したように、東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故で故郷からバラバラに引き裂かれた子どもたちを対象とした『架空同窓会』(テーマ:未来に対する想像力をみがこう)と、東京都の小学校で実施した町歩きの授業(テーマ:他者に対する想像力を働かせよう)、高知県の小学校で実施したメディアの読み解きを考える授業(テーマ:情報に対する想像力をきたえよう)の実践の記録です。アクティブラーニングのプロセスでの、子どもたちの発想や気づきが、とてもみずみずしいままに記されています。
「対象は小学校の高学年」という設定で企画された本書ですが、未来を考えていく大人たちが、しなやかな想像力を取り戻すための最良の課題図書とも言えそうです。(おやまアサッテ広場 編集部)