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おやまビジョン市民会議 おやまビジョン市民会議
市と市民でつくる「おやま市民ビジョン会議」シリーズ セミナー&ワークショップ&報告会 開催レポート 市と市民でつくる「おやま市民ビジョン会議」シリーズ セミナー&ワークショップ&報告会 開催レポート

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2024/04/06開催・自然のめぐみも人のつながりも地域で好循環を!:学び合うセミナー第4回レポート

令和6年度、講師の方を迎えて開催するセミナー初回は、昨年度12月に開催したワークショップ「自然のめぐみ(小山の生態系サービス)からウェルビーイングな未来を考える」の続編と位置付けて、実際に自然のめぐみを生かした地域内循環の取組みを行なっている岐阜県飛騨市から農林部長の野村久徳さんをお迎えして開催しました。

1|当日のプログラム

おやま市民ビジョン会議〜学び合うセミナー 第4回
「自然のめぐみも人のつながりも地域で好循環を!」
2024年4月6日(土)10:00-12:00 小山市役所6階大会議室

プログラム
1|はじめに(田園環境都市推進課)
2|浅野正富 小山市長 あいさつ
3|今日のセミナーについて(風景社・簑田理香) 
4|講演 岐阜県飛騨市農林部長 野村久徳さん
  (進行・聞き手:風景社・廣瀬俊介)
5|グループディスカッションと質疑応答の時間
6|浅野正富 小山市長 コメント
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講師紹介:野村久徳(のむらひさのり)さん
岐阜県飛騨市農林部長 防災士 社会福祉主事
旧古川町 (現飛騨市) 出身。農林水産省構造改善局に勤務中、1999年度より旧古川町農林課に出向。出向年限を迎えて同省を退職し、古川町役場に移籍。以降、飛騨市財政課長等を経て現職。この間、一貫して農村環境デザイン政策「飛騨古川朝霧プロジェクト」を主導。農林水産省、同省東海農政局、長野県飯田市などでの講演や「全国薬草サミット・シンポジウム2013 in上勝」、「薬草大学NORM (民間イベント。於東京都渋谷区) 」などでのパネラーとしての登壇など、市外での講師経験が多数。

2|講演内容とアーカイブ映像

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野村さんは、小山市のビジョンづくりについて「小山市の大切なことを見つけ出し、それをもとにアイデンティティを確立していく、その上で、政策を体系化して人間中心のヒューマンスケールの、ウェルビーイングな未来を築いていく」取組みだと評されました。参考になればということで、飛騨市でも旧古川町時代に行った地域の風土調査を(今も新しい技術などを活用しながら継続し)もとに、農林業を起点にウェルビーイングな未来を目指す取り組みを継続中とのことで、行政、企業、市民の連携による取り組みを紹介していただきました。

約60分の講演の動画を公開しています。ぜひご覧ください。

小山市公式YouTubeのページでご覧になりたい方は>こちらへ

3|グループディスカッション:小山市では、自然のめぐみをもとに、どんな循環が生み出せるか?

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お話を聞いた後は、野村さんのお話を聞きながら「感想」「コメント」「疑問」「質問」などをメモした内容を、グループ内で共有し、次に、飛騨市の事例を参考にしながら「小山では、自然のめぐみ(生態系サービス)をもとに、どんな循環が生み出せるか?」についてディスカッションを行いました。ハトムギ、田園風景、遊水地のヨシなど、いろんな小山市の自然資源が会話の中で上がっていて、どのグループも、皆さん本当に楽しそうに意見交換が弾んでいました。その様子を写真で紹介します。写真は横の三角のボタンでスライドさせてご覧いただけます。

最後に、浅野市長からは、こんなお話がありました。大切だと思われるところの要約です。
「これまで私たちは、先入観にとらわれ、ステレオタイプの考え方に陥り、行き詰まっていた。野村部長から飛騨市のお話を聞いて、飛騨市というと観光で伝えられる情報しかなかったが、本当に、調査をもとにいろんな取組みがなされている。小山市とも共通性があるし、飛騨市さんが先鞭をつけていて、小山市がやろうとしていることは間違いではないんだなあと感じた。今後も学ばせていただきながら、お互い情報交換を続けていけると良いのではないか。私たちが知っていることは、実は多くないということを認識することが大切。調べること、知ることで、ステレオタイプから脱して新しい道を探っていく。そんなビジョンづくりを続けていきましょう」

4|参加者の感想

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アンケートに寄せていただいた参加の市民・職員の皆さんの声を紹介します。

Q1:今日の内容で、印象的だったことや、新しい学びになったことがあれば、教えてください。また、セミナー受ける前と受けた後で、何か考え方に変化があれば、お聞かせください。

◎自然からできる薬草で自然と健康に変えていける。自然の力はすごいと思った。また、自然の力を利用し、人と人で協力しあい、すごしやすい環境を作っていけたらと思った
◎今までは頭でわかっているつもりでしたがここまで深く知ることがとても大きかった。特に薬草についてすごく興味をもちました。ありがとうございます
◎人を育てる大切さ
◎「市はタダで使っていない」という言葉が印象に残りました。「金をかけるだけがすべてでない」と考えなければと思いました
◎飛騨では、年をとって病院に行けなくなった→薬草などで自分で治せる、という考えがあって、そこから自然環境を活かすと同時に健康促進の事業ができたとのことでした。小山(北関東)は、年をとって病院に行けない→90才まで車を運転する、という考えになって、車社会の今にいたってしまっているようです。飛騨では、そういう発想にならなかったのでしょうか?小山より山深い地域、車の需要はより大きそうですが・・・
◎地域の昔のことを知る事が、今のピンチを解決するヒントになると思いました
◎地域で循環する。土地を知る。まだまだ小山のことを知らないことがたくさんあります。大切な資源を、地域とともに守り育てていけるよう何ができるか考えていきたいです
◎土地をよく知る 詳細な調査をしていて驚きました
◎循環で成り立つという事 ・物事のとらえる視点を変える事で、色々な広がりが出来そうと思いました
◎「経済、物質が地域で循環する」というキーワードが印象に残っています。薬草や保全林の整備を切り口に、行政だけでなく市民や企業を巻き込んでいく手腕もとても印象的で、現場を見て知る姿勢がそこにつながっているのであろうと感じました
◎薬草の知識を深めたい 食育、「いただきます」の意味を広めるイベントをやりたい 無駄をなくしたい もったいないをなくしたい
◎「知りたい」と思う人、「良くしたい」と思う人がいて、初めて「調査」する…そこから、”アイデア”が生まれて”資源”を活用し、”循環(好循環)”が生まれていく。その手段としての”薬草”や”水”だったのだと、今日聞いていて感じました。その後の、グループディスカッションを通して、”小山”なら”マイナス”を”プラス”に変える循環をつくることができるのではないかと感じました。
◎アイデアがあるとして、それを専門家の方を交えて検証して、そのうえで又、事業への協力者の方を募るプロセスが興味深く、多段階で外部や市民のリソースをたどる方法に、論として気づきを得ました
◎地域資源をまず知る・小山の特性と飛騨の特性を比べる事で、さらに小山の良い所を見つけることができた・地域資源の活用
◎飛騨市の事例をききながら、小山市にとって大事なコトやトキは何なのだろうか、未来につなげたいものは何なのだろうかということを市民・行政がつながっていきながら、考えていく必要があると思った
◎地域資源=生態系サービスを適切に捉えて、適切な頻度で将来に残しながら使っていく。簡単なようで難しいことを実践している素敵な話でした
◎自然と健康を結びつける大切さを感じました ・地元小山にも、素晴らしい素材や文化が多いので、継承と発展が健康につながれば、住みたい街になると思いました
◎仕組みづくりの学びは大きいです
◎小山でもすぐに取り入れられそうなことが多いと思った
◎薬草プロジェクト 市民のいこいの場を作る
◎今の地域は30年後から借りた物である、というお話がとても印象深かったです。借りものであれば利息をつけて返さねばならないので、一人一人にその意識を定着させるべきだと感じました
◎企業・事業所の協力(ノウハウ+補助金)とタイアップしてやれることをつくる!!=行政の力も →利益も出る健康になる事業 法人が中核となる団体を立ち上げる 平地林、農地(休耕地)の活用…市民の協力を広げる
◎資源循環 市民も地域資源の一部でその中で課題や解決策をみつけていくことが大切だと思いました

Q2:今後の田園環境都市おやまのまちづくりについて「質問」「情報」「ご意見」などありましたら、お書きください。

福祉関係も含めて、すみやすい環境を整えていけたら幸いです
◎本日の学びを取り入れていきたいと思います
◎災害時にジビエ加工できるようになりたいと思い、猟銃のことを調べたが、小山市は銃が打てないと知り、断念。害獣でなく食につなげられたらいいなと思う
◎小山ブランドのありようも、こうした観点で考え直してみたいですね
◎これからも、積極的な情報発信と周知をお願い致します
◎遅刻して出席したため、動画がアップされたら拝見させていただきたいと思います。 発表の時に、言っていただけなかったのでここに書かせていただきます。グループでは、薬草のKeywordで特産物をもっと子供に知ってほしいという話の流れから、セイタカアワダチソウやヨシ、クズなどの除去をしていますが、それを活用した特産物はできないかと提案しました。簑田さんからは、セイタカアワダチソウの花が咲く前のもので作ったお茶が体にいいとのアドバイスをいただきました。そこから、豊田地区のハト麦の話になり発表では、その話になりました。 子どもの教育つながりで、田園部と都市部では、経験できることが違うので交換留学のような、違う地区の学校で体験学習のようなことができる グループディスカッションで話はしませんでしたが、私は、着物が好きなため結城紬を中心とした着物文化も続くといいなと思っています。


野村さん、ご参加の皆様、ありがとうございました。