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『すごいゴミのはなし~ゴミ清掃員、10年間やってみた~』こんにちは。小山市立中央図書館の蕎麦田(そばた)です。
今回から、不定期になりますが、図書館の蔵書の中から、「田園環境都市おやまのまちづくり」を考えていく際の参考になりそうな本を紹介していきます。
おやまの本棚02〜小山市立中央図書館からのおすすめ
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おやまの本棚 02
『すごいゴミのはなし~ゴミ清掃員、10年間やってみた。~』
滝沢秀一・文 スケラッコ、萩原まおお・イラスト
学研プラス・2022年
対象:小学生から
中央図書館では1階の[児童開架室]にあります
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お笑い芸人と、ごみ清掃員の二束のわらじで活動している著者。
書名にもあるように、およそ10年、著者はゴミ清掃業をやってきたといいます。仕事をしているなかで、感じたこと、思ったこと、気づいたことが綴られています。また、カラー写真で世界のゴミ問題を紹介しています。その他にも、クイズや、イラストによる解説、ページの端にはこぼれ話があります。
本文は話しかけるような文体で、本文すべての漢字に振り仮名があり、子どもから大人までスラスラと読むことができます。身近である「ゴミ」から環境問題を考えるきっかけにおすすめの一冊です。
私たちは日々の生活の中でゴミを出しています。そうしたゴミのその後を考えたことがありますか?そもそも、ゴミとはなにか考えたことはありますか?
現在、環境省のホームページには、最終処分場の残余容量と残余年数が公開されています。2019年度末の時点では、残余年数は21.4年と発表されています。これは、21.4年後、ゴミの最終処分のために、埋め立てる場所がなくなることを表しています。
よくよく考えてみれば想像がつく問題も、現実問題を直視してはじめて、その問題には自分も関係しているのだと、強く自覚することになるでしょう。
そうした、日々当たり前に行っている小さな行動が、実は大きな問題の原因になっていることに、衝撃を受けます。
昨今、多くの人はニュースや教育の場で、環境問題について知る機会を得ています。しかし、環境問題に対して、実際に自分でも取り組むことができる事柄を実行している人はどれだけいるのでしょうか?
読了後、環境問題に対して意識が変わり、行動が変わり、習慣が変わることでしょう。