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未来につなぎたい大切なものは? 〜それぞれの視点で持ち寄る広場〜 未来につなぎたい大切なものは? 〜それぞれの視点で持ち寄る広場〜

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フィールドからの報告が
スタートします

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記録的にも早い梅雨明け、そして例年にも増して猛暑日が続く今年の夏となりましたが、みなさんは、小山市内で、どんな夏の虫や植物との出会いがありましたか? 

そもそも、現在の小山市には、どんな生き物や植物、樹木などが生息しているのでしょうか? 市街地と周囲に広がる水田地帯では、どんな違いがあるのでしょうか? 10年前、30年前と比べると、どんな変化があるのでしょうか? 

このコーナーでは、今年度、小山市の委託により市内の「生物多様性基礎調査」を進めている専門家のひとり、湯本香織さん(株式会社景域計画)に、「まちなかの隣人たち」と題した調査フィールドからのレポートを、月に1本の予定で連載をしていただきます。(写真は、城址公園で調査中の湯本さん)

例えば小山駅周辺の市街地などで、特に気にとめずに通り過ぎているような所も、専門家の目を通すと思わぬ発見があるのかもしれません。車を運転しながら何気なく見ていた道路沿いの平地林についても、調査結果を知ることで見え方が変わってくるかもしれません。どうぞお楽しみにお待ちください。
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最後に、生物多様性基礎調査の目的などを、担当の総合政策部自然共生課の小久保係長に伺いました。市民の皆さまへのメッセージとして共有します。
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小山市は、思川や鬼怒川といった河川・米麦を産出する思川以西の田畑・思川東部に拡がる平地林・市中心部を彩る各種公園などに多くの生きものが棲む豊かな地域です。
生物多様性基礎調査は、この豊かな地域の現況・特長を把握して見える化することにより、市民のみなさんが、ふだん暮らしている身近な場所の価値に気づき、子どもたちの世代へどのように残していくのかを考えるために行っているものです。
 ”自然”。
それはなにも日光や尾瀬のようなところではなく身近な風景の中にあるものです。その価値を知ることが、気候変動や大量絶滅の危機を乗り越えていくための一つのカギとなるのかもしれません。
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(おやまアサッテ広場 編集室)