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未来につなぎたい大切なものは? 〜それぞれの視点で持ち寄る広場〜 未来につなぎたい大切なものは? 〜それぞれの視点で持ち寄る広場〜

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林業との出会い

たくさんの人達のご縁から仕事を頂けるようになり、その中から林業の仕事を紹介していただきました。

その時はなんでもやってみようと思っていたので、すぐにやります!と返事をしました。

そしてよく話を聞いてみるとその方は昔大工さんをやっていたというのです。しかも、うちの目の前の作業場で! 今はその作業場は無くなってしまったのですが、子供の頃、夏になるとカブトムシを育てる為に、そこにおがくずをもらいに行っていた記憶があります。

なんと小さい頃に出会っていた大工さんとの再会だったのです。

そんなご縁で林業が始まっていきました。小山市には山が無いので、佐野や足利の山で作業するという事でした。


始まりは夏でした。その時期は下草刈りの作業で、一年で一番過酷な作業です。まだ植え付けて間もない苗木の周りを刈ります。まだ背丈も小さく日陰がないので直射日光があたり、地獄のような暑さで命の危険性を感じました。わずかな草の影で休憩しながら、必死で作業しました。日陰って有難いなぁと感謝の気持ちが湧いてきました。

そして秋冬になると、間伐の作業が始まりました。混み合っている木を伐採し、光が地表に届くようにする作業です。日陰だらけで寒い中のとても危険な作業でした。上手く伐採しないと自分の方に倒れてくるのです。命を絶たれた木が、自分を狙って倒れて来る気がしました。木にも意識があるように思えました。命の危険性を感じ、気を引き締めて作業しました。


木を伐採して、わずかな太陽の光が差し込むだけで、とても暖かくなり、太陽って有難いなぁと感謝の気持ちが湧いてきました。

そして春になると植え付けの作業をやりました。ずっと斜面での作業でしたので、平地って有難いなぁと感謝の気持ちが湧いてきました。

こうして一年を通しての仕事を経験し、季節ごとに内容が変わって、とてもやりがいを感じ、しばらく続けることになりました。

そして4年が過ぎ、気がつくと畑をやる時間が少なくなっていたのです。もう少し畑の時間を増やしたかったので、一旦林業を辞めようと思い、親方や森林組合の方々に相談しました。

その時、森林組合の方から仕事を出すから独立して続けてくれないかと言われたのです。

独立すれば、自分で時間の調整ができて畑の時間も取れるし、ここまでやって辞めるのはもったいないよ、と言われました。そして親方とも話をして、しぶしぶ了承してもらい、独立することになったのです。

こうして、木こり農園が徐々に始動していくのでした。(木こり農園編へ続く…)


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