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おやまビジョン市民会議 おやまビジョン市民会議
市と市民でつくる「おやま市民ビジョン会議」シリーズ セミナー&ワークショップ&報告会 開催レポート 市と市民でつくる「おやま市民ビジョン会議」シリーズ セミナー&ワークショップ&報告会 開催レポート

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2023/11/16開催・気候変動の時代に未来ビジョンをどう考える?:学び合うセミナー第3回レポート

開催から時間があいてしまって恐縮ですが、田園環境・都市環境、そしてどの調和を未来に向けて考えていくに欠かせない重要なテーマ「気候変動の時代に、市民は、行政は、どう動いていくべきか」を、学ぶセミナーを、宇都宮大学から高橋若菜教授を迎えて、11月に開催しました。
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長めの報告になりますが、以下の内容でレポートをお届けします。まちづくりに関わる全ての方にお届けしたい内容です。行政職員の方も市民の方も皆様、お読みいただければ幸いです。
1:当日のプログラム
2:高橋先生の講義スライド紹介と、アーカイブ動画の紹介
3:参加者の感想(アンケートより)

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1:当日のプログラム
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おやま市民ビジョン会議〜学び合うセミナー 第3回
「気候変動の時代に、おやまならではの「共生」を考える」
2023年11月16日(木)18:00-20:00 小山市役所6階大会議室

プログラム
1|はじめに(田園環境都市推進課)
2|浅野正富 小山市長 あいさつ
3|今日のセミナーについて(風景社・廣瀬) 
4|講演 高橋 若菜 先生(宇都宮大学国際学部教授)
  コメンテイター 
  ・産業技術総合研究所エネルギー環境領域 主任研究員:歌川学 氏
  ・NPO法人うつのみや環境行動フォーラム:三宅徹治 氏、今出善久 氏、
   鈴木昇 氏
     ・宇都宮大学国際学部:高田伊知郎 氏、吉田明日香 氏、和田彩那 氏
5|グループディスカッション
6|浅野正富 小山市長 コメント
7|おわりに(田園環境都市推進課)
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講師紹介|高橋 若菜 先生
高橋若菜先生のご専門は、環境政治学です。日本とイギリスの大学院などを修了後、(財)地球環境戦略機関研究員を経て、宇都宮大学に着任されました。スウェーデンをはじめとして、環境への取組みの先進諸国の研究者たちとの共同研究を進める一方で、2013年からは宇都宮大学の学生たちと、渡良瀬遊水地の上流部にあたる足尾や渡良瀬川流域へのフィールドスタディも続けていらっしゃいます。
セミナーでは、近年の研究成果などをベースに、気候変動の時代に喫緊の課題となっている脱炭素化の取組みについてお話しいただき、私たちの生活や意識のあり方、共生社会のあり方などにも接続させながら、2054年のおやまビジョンを考える時間にしたいと思います。

2:高橋先生の講義スライド紹介と、アーカイブ動画の紹介

高橋先生からの講義は、先進地(欧州)の事例や、県内で産業技術総合研究所エネルギー環境領域 主任研究員歌川学 氏や、NPO法人うつのみや環境行動フォーラムの皆様と計測されているデータなどもご紹介いただき、まさに、行政、研究者、企業、市民のそれぞれが何を為していくべきか、非常に示唆に富む内容でした。まずは、動画アーカイブを共有します。

小山市YouTubeアカウントでご覧になる場合は、下記から。
こちらへ

講義のスライド(101枚)は、下記のスライダーで右に送ってご覧いただけます。左◁、右▷ボタンで操作ください。PDFを画像にしてデータですので、多少の粗さはご容赦ください。

高橋先生の講義の後は、コメンテイターの皆様と、高橋研究室の学生の皆さんからの発表があり、その後、コメンテイター の皆さんた学生さんも、参加者と一緒にグループに分かれて意見交換をこないました。その意見交換の内容にも触れられている、参加者の方々に、当日お書きいただいたアンケートの内容を、次にご紹介します。

3:参加者の感想(アンケートより)

参加(市民・職員)計33名 回答20名

⒈ セミナーに参加してのご感想をお尋ねします。
⑴ 講師のお話や参加者との意見交換を通して、今の気持ちにとても近いものに◎を、まあまあ近いものに○をつけてください。

その他の選んだ方のコメントは「情報量が多すぎて消化不良」でした。

⑵ 上で選んだお気持ちについて、その理由として具体的なことがあれば教えてください。また、セミナーを受ける前と受けた後で、何かお気持ちや考え方に変化があれば、教えてください。

◎脱炭素の取組みは私自身も我慢を強要されたり、膨大な費用がかかるもの、良いこととは分かってはいるが、どちらかというと苦しい者というイメージがありました、今日のセミナーに参加して、むしろ生活の質の向上、経済効果、雇用の創出などが期待できることが分かりました。市民の人たちも私と同じような認識の人たちが多いのではと思います。はじめの一歩として市民への啓発が大切であると感じました

◎学生さんのがんばっている姿に好感が持てました 

◎知らなかった事を沢山聞けて、生活に取り入れたいと思った 

◎地中熱の考え方について初めて知りました。行政の立場としては、どうしたら市民に伝わるかという部分が課題だと思っております

◎市民の方々の声がどのように吸収されて計画に反映されていくのか楽しみだと率直に感じた 

◎小山市への提案というスタイルで学びが多かった。現実的にどうアクションへ活かせるかも考えたい! 

◎内容が多いわりに、実現性は難しいかな? 

◎アクティブ技術とパッシブ技術について 

◎駐車場緑化は都市部の緑化に有力な手段である反面、土壌や緑地の保全にたえられるだけの産業の担い手の有無が気になった(小山は比較的ぎりぎり)

◎地熱などのエネルギー資源、パッシブ・アクティブ技術を活用すれば、一地方都市でもエネルギーを十分に自給自足できるのでは?と期待を持てた

◎地元で省エネ回収をすることがない→地元業者育成・評価指標と、そのみえる化が大切 ◎再エネ利活用による経済効果を具体的な数字で示していただいたのは大変参考になりました。また、地中熱や太陽熱の利用など、大きなポテンシャルが地域にあることが分かって良かったです

◎市政課題の1つとして、成功事例を踏まえて学ぶことが出来て非常に有意義な会となった。一般市民、企業の方々が課題に対しての当事者意識とそのソリューションを1つでも多く知るということが必要で、情報をどう届けて行くべきか考える良いきっかけになった ◎気温上昇対策はこの7年が非常に重要ということを初めて知りました 

◎1. 地中熱利用ヒートポンプと一般住宅に通用することに関心を持った。2.気候変動対策に興味があったが、より具体的な考え方ができるようになったと思う ◎ヒートポンプの導入数がすごい 

◎脱炭素真理教のように盲目的になっていないか心配になった。植物のCO2固定能力は相当高いと思っており、気候変動が人為的か多面的な見極めが必要だと思った。・金融の力が世界を実質的に支配しており、その意図を汲んだ研究にだけスポットがあたっていないかが心配になった

⒊今後の田園環境都市おやまのまちづくりについて「質問」「情報」「ご意見」などありましたら、お書きください。

◎地産地消だけで市の共生が可能かが気になった 

◎是非市民への情報の認知、やり方について検討いただきたいです。市民に情報が届けば、1人1人がやれることは多数あると思います 

◎次回も参加させていただきたい 

◎太陽熱のマイナスイメージとは?何があったのか気になった・共同購入 県がやっていた「みんなのおうちに太陽光」のように同調バイアスが働いて買いやすくなる。なしなら自分が周りに宣伝して、口コミと公共の情報の相乗効果が出るのでは 

◎気候変動の主因を誤らないように。様々な意見に耳を傾けてほしい

/アンケート内容の紹介は以上になります。

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小山市からの関連情報
小山市ゼロカーボンシティ・ネイチャーポジティブ推進プラットフォーム設立のご案内
企業・団体の皆様など、ぜひ、お読みください。キックオフミーテイング(3/15)に向けての募集は、2/29までとのことですが、その後も、参加は随時受けつけとなります。(担当:総合政策部 ゼロカーボン推進課)
https://www.city.oyama.tochigi.jp/sangyou-sigoto/gomi-kankyou-ryokka/kankyou-ryokka/zcnp-platform.html

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