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2026/03/17開催 ビジョン実現の道筋を、ウェールズの「未来世代のためのウェルビーイング法」に学ぶ:田園環境都市おやまビジョンのまちづくりセミナー第2回令和7年度は、令和6年度(2025年3月)に策定した田園環境都市おやまビジョンの具現化に向けた第一歩の年。セミナー第1回に続き、3月17日に開催した園環境都市おやまビジョンのまちづくりセミナー第2回について、アーカイブ映像の共有と共に報告します。
1|開催趣旨と講師紹介
ビジョン実現のための取組みを推進するにあたって、その最上位目標である「すべての市民のウェルビーイングの実現」について、イギリス連合王国のウェールズで2015年に制定された「未来世代のためのウェルビーイング法」に学び、私たちのビジョンの意義をあらためて再確認し、実現していくための考え方や手法について考える機会としました。

ウェールズの「未来世代のためのウェルビーイング法」とは
持続可能な開発の考え方/SDGsを出発点に、今を生きる人々ばかりではなくこれから生まれてくる子どもたちが幸福に生きる権利まで定めた、世界で初めての法律です。大規模な国民参加の対話の場を多く設け、その声は「私たちが望むウェールズ」として7つの幸せの指標に反映され、法律をもとに官民協働で様々な改革や取組みが進められています。
講師紹介:河合史惠(かわいふみえ)さん
特定非営利活動法人「未来世代のための市⺠委員会」代表理事。
持続可能な社会を目指す市⺠活動を続ける中で、英国ウェールズ『未来世代法』の仕組みに出会い感銘を受け、日本のあらゆるセクターでの導入を目指し全国で講演・政策提案等で活動中。昨年、同法制定の基礎を作ったウェールズ元環境・教育大臣ジェーン・デイヴィッドソンさん著作の邦訳版「未来のために今日行動する」を出版。同年秋には、この出版と大阪EXPOのため初来日したジェーンとともに、全国10箇所で行われた講演会・シンポジウムに登壇されています。
◎未来世代のための市⺠委員会ウェブサイト:https://futuregenerations.jp

2|プログラム
⒈挨拶:浅野 正富 小山市長
⒉挨拶:阿久津 治 田園環境都市おやまビジョン推進会議 座長
⒊開催趣旨と講師紹介:風景社
⒋ 講演:河合 史惠さん 特定非営利活動法人 未来世代のための市民委員会(60分)
⒌ ミニワークと意見交換(⒌と⒍合計45分)
個人ワーク:未来世代法の考えをベースにしたワークシートを使い、課題に対する解決策の道筋を考えました。次に近隣の人とそれぞれのワークシートを共有して意見交換を行いました。
⒍ シェアとコメント:河合さんとの対話(25分)
何名かの方に発表していただき、河合さんも交えて対話の時間を持ちました。
⒎ コメント:柏﨑 清美 田園環境都市おやまビジョン推進会議 副座長


3|レクチャー内容と映像アーカイブ
ウェールズの「未来世代のためのウェルビーイング法」と「田園環境都市おやまビジョン」の共通点や、そもそも「持続可能性とはどういうことか」まで、難しいことでも、とてもわかりやすい言葉と話し方でお話しいただきました。今回のためにまとめられたテキスト(A4サイズ16ぺージ)をベースにしたお話は以下のような構成でした。映像のアーカイブを下に貼りますので、当日、参加できなかった方や、ご参加の方でも振り返りを行いたい方、ぜひ、ご覧ください。
小山市公式YouTubeのページでの視聴は、こちらへ
https://www.youtube.com/watch?v=Nb1j0fzJtwc
4|ミニワークとシェアの時間
持続可能性を達成するための5つの手法をもとに、河合さんが考案した「アプローチシート」と「5つの手法のカード」を用いて、参加者それぞれの現時点で困りごとや、仕事や活動を通して解決したいと考えていることをテーマに、解決への道筋を考えてみました。隣同士で共有し、何名かの方には全体にシェアしていただき、多様な視点の共有と意見交換ができました。


5|参加者アンケートより
当日は平日の午後にも関わらず、23名の方に参加いただき、13名の方がアンケートに回答いただきました。自由記述で書いていただいた感想(最も印象的だったことや新しい学びとなったこと・参加する前と後で、考え⽅に変化が起きたこと)を紹介します。
◎参加前の想像よりも、おやまビジョンの実現に活かせるような事例がたくさんあり、小山市でも、ぜひ取り入れていきたいと思いました。
◎予防原則について。まちづくりをする中で、今の困りごとや課題にフォーカスが当たり、その課題が起きない状況を作ることに難しさを感じる。その中で、予防原則を取り入れることがとても参考になった。
◎他の参加者の方がそれぞれに課題感を持ち深く考えておられることがわかりました。小山では「あるべき未来の姿」を市民一人ひとりが考え、そこに関わっていけるのが良いと思います。ただ、日々の生活に追われて、30年後のことまで考えられないという人もいると思いますので、そういった方々に、どうやって参加してもらうのかが課題だと思います。
◎「5つのやり方」が、今後の活動に非常に参考になると思われた。
◎ウェールズの、これから生まれる子どもへの保障を考える点が印象的。この考え方を活かすこと。経済・環境・社会の3領域に文化の重要性を加えている点
◎ウェルビーイングのより深い考え方が持てた。
◎新しい発想が必要である。昔に帰る、では、未来を明るく描くことは出来ない。
◎アプローチシートは、役に立つ手法。地域の課題(地域の高齢者の孤立など)→未来(安心・安全・住み続けられる地域づくりへ)。じっくり記入して、実践できるようにしたい。
◎地域の文化が、人々の幸せのためにも必要不可欠ということ。
◎学べたこと〜①ウェルビーイング法とは ②5つのやり方(協働・統合・関与・長期視座・予防) ③コミッショナー、監査役の存在 ④制定までのプロセス
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令和8年度も市民の皆様と市と「田園環境都市おやまビジョンのまちづくり」シリーズとして、ともに学び合い、語り合う機会を設けていきます。
参加者募集のお知らせなどは、小山市ホームページや小山市公式LINE、SNSでお伝えしていきます。ご参加をお待ちしています。
◎小山市ホームページ
「田園環境都市おやまのまちづくり:イベントページ」
https://www.city.oyama.tochigi.jp/shisei/oyamavision/event/